琉大病院HOTLINE
第 27 号

平成17年10月11日
発行
琉球大学医学部
付属病院広報委員会

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image 「特定機能病院としての琉大病院」 中身の充実した病院へ
 琉球大学病院長 瀧下 修一

 前回のホットラインでは、琉大附属病院は県内唯一の特定機能病院であることを申し上げましたので、特定機能病院についてご説明いたしましょう。
 平成4年に厚生省は、病院の規模や機能に応じた診療体制を整えることを目的に、「高度の医療を提供する能力」、「高度の医療技術の開発および評価を行う能力」、および「高度の医療に関する研修を行わせる能力」をもつ医療機関を特定機能病院としました。本院は平成6年8月に承認されました。本院を含む大学病院80病院および国立がんセンター、国立循環器病センターの計82病院が承認されましたが、最近、重大な医療事故のために1大学病院が取り消しになっています。
 厚生労働大臣によって承認されますが、上記の機能を果たすため、病床数が400以上(本院:604)、人員配置としては、医師は通常の病院の2倍程度(271名)、薬剤師は入院患者数÷30が最低基準(24名)、看護師および准看護師は、2:1看護(入院患者2名に対し1名の看護師配置(389名))、管理栄養士1名以上(5名)、構造上は集中治療室、無菌室、医薬品情報管理室などが必要です。このほかに高度先進医療の実施、研究発表論文年間100件以上などが要件です。本院ではすべての要件を余裕をもって満たしています。
 したがって、特定機能病院では風邪などの普通の病気の方ではなく、できるだけ高度な医療が必要な患者様を対象にするため、患者様は救急の患者様を除いて一般病院あるいは診療所から紹介していただくのが原則となっています。しかし、紹介状のない方をお断りすることはありません。
 琉大病院では高度な医療の開発・提供、医療技術の向上に取り組むことと、医療事故の防止に努めることは特定機能病院の両輪であると考えています。しかし、基本は何よりも心のこもった医療の提供にあると思います。投書や相談窓口などを通じて、ご不満の声をしばしば聴かせていただいています。職員各自の認識にはまだまだ不十分な点が多いのも事実です。今後、心が通い合え、安心して任せられる病院、規格だけではなく中身の充実した特定機能病院になるように努めたいと思います。
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