琉大病院の西暦2000年問題に対する取り組み
昨年とくに年末には、コンピュータ西暦2000年問題が喧しく取り沙汰されていました。西暦2000年問題(Y2K)とは、コンピュータやマイクロチップを組み込んだ電子機器などが、2000年の下2桁を1900などと誤って解釈して、急に止まったり誤作動したりすることを云います。
本院ではY2Kによって障害が発生することのないよう、1998年(平成10年末)から昨年末までの1年以上を費やして、懸命に取り組んでまいりました。
そして昨年9月過ぎには、全ての医療機器やシステムの調査と修正を完了しました。また12月末には、たとえ電力や水道が止まったとしても診療を続けられるように、水や発電機の燃料は勿論のこと、食料や医薬品などを充分に備蓄しました。さらに年末年始には昼夜をとわず、医師をはじめとする各職員が出勤して、不測の事態に備えました。
このような努力の甲斐あって、本院ではY2Kに関わる障害は発生しませんでした。患者さんの生命と健康とをあずかる医療人としての責務、また国立大学医学部附属病院としての責務を果たせたことに、安堵している次第です。
(コンピュター西暦2000年問題対策委員長 小椋 力)
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