今年の動向について

 今年の7月21日〜23日の日程で開催されますサミットの救急医療体制において本院は拠点救急医療機関の一つとしての役割のほかプレスセンターでの救急医療体制、北部地区医師会病院への協力を要請されており、琉大病院サミット対策委員会のもとその協力体制の整備に努めているところです。

 又、国際協力事業団(JICA)が推進しているラオス国の医療向上の事業に積極的に参加し、1999年10月1日からの「セタティラート病院改善プロジェクト」は日本国の無償援助で200床(産科、小児科中心)の病院を建設するもので、短期及び長期専門家の派遣、ラオス側要員の医学部及び本院における研修等、信頼関係に基づく技術移転がスムースに推進されるよう協力しているところです。

 更には、大学病院改革についてであります。病院を含む国立大学の独立行政法人化の話が進むなか本院においても”改革なくしてその存在はあり得ない”と言う病院を取り巻く厳しい環境のもと危機感を持って、病院長のリーダーシップのもと本院の特色も意識しながら日常の管理運営、中期的改革目標の行動計画における年次目標の実現のため、努力しているところです。

(総務課)


 平成12年度概算要求について概略を述べますと平成12年度予算案は昨年(11年)の12月24日に総額84兆9871億円の政府案が閣議決定され、国会での審議を経て、平成12年度予算として成立する見込みとなっています。

 この予算案の中に琉球大学医学部附属病院関係事項として、採択されている事項は次のとおりとなっています。

 一つは、特殊診療施設の施設整備として、「病理部の新設」があります。病理部が設置されることにより、今後更に増加するであろう病理組織学的検査に対応し、病理業務を専門化することによって、病理診断等の迅速化、効率化が図られ病理診断の質的向上が図られます。このことは、患者さんの病巣に対して的確な臨床診断や治療の指針に大いに貢献できるものと思われます。

 このための要員として、助教授が純増で1名の定員が認められています。また、医療技術職員が、検査部からの振り替えで2名認められています。

 二つ目は、医療技術関係職員の充実関係で「薬剤師」が技能労務職員の振り替えで1名認められています。

 これは、特定機能病院としての薬剤師の充実と、医薬品の臨床試験の特定療養費制度の導入にともなう治験申請、患者情報、治験薬情報等、治験管理業務に適切に対処することを目的として認められたものです。

 平成12年度予算案は、非常に厳しい国の財政状況下に編成されたものですが、その中でこれらの事項が認められていることは、非常にありがたいことと思います。 

 その他に、平成12年度概算要求の特別設備費で要求していました「全身用X線CT装置」については、平成11年度第2次補正予算で認められています。これは、平成12年度分の前倒し(先取り)ということですから、実質的には12年度分で特別設備費も認められたことと同じと理解してよいと思います。

                  (管理課)


 「琉球大学でいご会」は、天寿を全うした後、自分の体を、琉球大学医学部における解剖学教育のために、無条件・無報酬で貸し与えることを予約したひとびとにより、同会が発足し今日に至っております。

 会員数も昭和54年度の24名からスタートしまして、平成11年3月末日現在で、のべ808名(生存会員633名)となっております。

「琉球大学でいご会」設立の趣旨をご理解いただき「入会」の希望がございましたら、同会事務局(医学部学務課内)へ「入会申込書」を提出していただきますと、会員証を交付させていただきます。

                  (学務課)


 平成12年4月は、2年毎の診療報酬点数の大幅な改定が予定されています。それに伴い、改定作業に向けての取り組みが年明け早々から始まることになります。

 改定内容は、実質0.2%の引き上げですが、薬価基準の見直し、小児医療、救急医療、リハビリ等への重要度の高い分野を中心とした点数配分になります。また、入院老人一部負担の1割負担、老人外来の上限付きの1割負担、入院食事療養費の引き上げ等が盛り込まれており、今後、電算システムの改造、患者様及び職員への周知、講習会等の開催が必要で、医事課職員にとっては大変なミレニアムの幕開けになりそうです。

 次に、患者様へのサービス向上について、喫煙室の屋外設置(屋根・風除け付き)、図書の受入整備、病院ボランティアの拡充等患者様の要望に応えてまいりましたが、1月中には英語による入院案内及び外来案内を作成する予定で、より一層、患者サービスの向上を図ります。更に、外来2階待合いホールに売店(2月オープン予定)を設置する準備を進めています。

 その他、診療情報提供に係る環境整備、選択メニューの拡大、窓口のオープン化等について取り組んでまいりますので、今後ともよろしくお願いします。

(医事課)




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