診療科再編成と総合診療センターの新設
医学・医療の進歩はめざましく、目を見張るものがあります。
当院は、県内唯一の大学病院であり、厚生省から高度先進医療を開発し、実施できる病院、すなわち特定機
能病院として指定された県内でただひとつの病院です。
そこで、医学・医療の進歩を医療の現場に迅速に反映させること、それを患者様に分かりやすくすることな
どのために専門外来を置きました。第1内科、第1外科などの従来からの科名のほかに感染症内科、呼吸器外
科などの専門外来の標傍名も設けました。科の数は、17科から34の専門外来に増えました。受診しやすく
なったことと、より高度で専門化された良質の医療を提供できる体制になったと思います。
総合診療センターを設置いたしました。その中の総合診療部門は、「いつでも患者様、家族の求めに応じ、
病気や患者様を選ぶことなく診療し、能力の限り適切な処理・指導を行い、軽快後も健康管理を行い、家族・
経済状態も考慮して最善の医療を与える」とのプライマリケア(総合診療)の条件に沿う医療を提供します。
そのほか、緩和ケア部門なども設置しました。幸いにも当医学部には歴史と伝統のある保健学科があり、保健
学科の先生方の全面的な御協力を得ております。
診療科の再編成と総合診療センターの診療がいよいよスタートします。今後の課題は、内容の充実です。こ
こまで準備して下さった当センター部長吉井與志彦教授ならびに関係者の皆様に御礼を申し上げるとともに、
地域の皆様、関係者の皆様の暖い御支援を心からお願い申し上げます。
病院長 小椋 力 |